不妊症【治験例22】《自然妊娠》|あん鍼灸院

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1. 主訴

不妊症

2.患者様

30歳代前半

3.現病歴と症状

1)結婚して3年になる。病院で不妊治療(タイミング法)をしていたが、妊娠できなかった。次いで、人工授精を8回行ったが、それでも妊娠できなかった。
2)さらに体外授精移殖を勧められ、採卵をしたが授精せず、また授精しても細胞分裂をせず成長しなかった。中には卵子がない空胞もあった。病院では未熟卵のためと説明があった。
3)今では自然排卵しているか不明である。
4)冷え逆上せがある。手や顔が熱くなる時、下半身が冷える。
5)生理中、腰痛が起こる。
6)内膜ポリープがあり、今年2月、病院で摘出手術をした。内膜ポリープの再発を心配している。
7)生理が長く8日くらい続く。
8)現在、採卵のためのホルモン療法で卵巣が腫脹している。ホルモン剤で強く刺激された卵巣内の残存卵胞が大きく成長しようとしている。そのため、再度、生理を起こすために投薬を受けていた(リセットというようです)。
鍼灸で不妊の原因を根本治療をしたいと来院されました。

4.治療結果

(1回目) 体外授精ではなく「自然妊娠」を目指したいという患者様の意思を確認した。 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。
(4回目)基礎体温が低いままで当月は排卵がなかったようだ。今後、チェッカーで調べてゆく。鍼治療は以下、同じ証(治療方針)で行う。
(5回目)生理があった。月経量が少ない。周期は24日。頭痛がある。基礎体温の上昇がなかった。
(6回目)ずっと体温が低く、値がばらついている。
(8回目)38日目、基礎体温は36.3~36.4度で低い。
(9回目)46日目、まだ生理が来ない。
(10回目)53日目、まだ生理は来ていない。基礎体温が36.6度から36.95度まで上昇した。高温期に入った。治療は同じ治療方針である。
(12回目)62日目、生理があった。前月は、生理がなかった。
(14回目)同じ治療方針で続けている。2月の排卵があった。基礎体温が36.4度から36.7度まで上がった。その後、高温期は36.85~37.2度に上昇した。
(17回目)治療が1ヶ月、飛んだ。その間、病院に検査に行ったところ、胎嚢が見えた。初めての自然妊娠がであった。40日目のことである。今日で46日目。
(18回目)心臓の心拍運動が病院で確認された。7週目である。
(19回目)9週目。赤ちゃんは21mm。つわりはなかった。妊娠1、2ヶ月間は、赤ちゃんの「肝」(現代医学の肝臓)と「胆」(胆囊)の気(経絡を流れるエネルギー)が盛んになり、その機能が活発に動きだし内臓を形成してゆく。それでつわりが起こり、酸っぱいものが欲しくなる。肝は酸っぱいものを欲する。3、4ヶ月目は「心」(現代医学の心臓)と「小腸」の気が盛んになる。ほぼ9週目以降はこの期間にあたる。自然妊娠は心臓の機能形成に問題が起こりにくいと感じるが、体外受精移殖はこの時期、9週目辺りで心停止が起こることがあるようだ。5、6ヶ月目には脾(膵臓)と胃の気が盛んになる。
(24回目)14週目。基礎体温は36.75度。脈の異常がないことが確認できたので、本日で治療を終了した。
この後、8ヶ月目で逆子になったので、一度、来院されました。逆子はほぼ、すべて1回の治療で改善します。心配はいりません。鍼と灸で対処します。

この患者様は、『自然妊娠』をされました。ご本人もご家族もこの自然妊娠に驚いていました。東洋医学は、大変、系統的な医療です。現在、患者様の体で起こっている種々の症状をバラバラに診て一つ一つを治そうと考えるのではなく、体と病気、そして気の運行;経絡を系統的に診て、その根本治療の方法を導きだすシステム医療す。その概念は、宇宙から、そして地球上で生まれた生物は、すべて同じ作用(陰陽の作用)を体内に受けており、病気は陰陽の作用(求心的な力と遠心的な力)が原因となって発生しているという考えです。

(追伸)2014年12月、元気な赤ちゃんが誕生しました。2015年4月に赤ちゃんを連れて、来院されました。可愛い赤ちゃんでした。赤ちゃんは、宇宙からの贈り物と思いました。そして、この地球で育ちます。

以上

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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院

香川県高松市木太町1247-11
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