1. 主訴
不妊症
2.患者様
30歳後半
3.現病歴と症状
1)病院での不妊治療はしていない。右卵巣に子宮内膜症がある(卵巣チョコレート嚢胞)。左卵巣も腫脹していると言われている。病院では子宮内膜症の治療をしていない。
2)月経周期は28日である。子宮内膜の厚みは8~9ミリになっていた。
3)基礎体温は、高温期(37度前後)と低温期(36.2度前後)の二層を形成している。
4)不眠がある。すぐ目が覚め、眠りが浅い。朝方には2~3時間眠れる。昼間が眠い。
5)足に浮腫みがある。
鍼灸治療で体質改善して自然妊娠したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。妊娠がなかなかできないのは、その原因となる「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。妊娠は、基礎体温が低温期には低く抑えられ、その間、卵子を育て卵子が育てばそれを包む卵胞の爆発という排卵が起こり、続く高温期には体温が上昇し卵子の細胞分裂と卵子からの血管を子宮内膜に根をおろす着床が起こる。それが起こらないときには月経が起こるという循環が大切です。それも自分の体で自然に起こることが必要で、服薬によってそれを起こしても無理がある。
(4回目)治療の後日、排卵があった。その時に自然妊娠をした。しかし、この時点で治療を1ヶ月間、中断してしまった。
(5回目)しばらくして、胎嚢が見えるが胎児が確認できないと来院。6週目。卵黄胞が大きいまま残っていた。1ヶ月後、自然に生理が起こった。しっかりした妊娠維持ができるように、継続してきちんと体質改善をするように話した。治療方針は前回と同じである。
(7回目)次の生理があった。茶色のおりものがあり、お腹が痛い。
(14回目)風邪をひきやすかったが、もう半年になるが一回も罹っていない。
(15回目)手足の冷えがなくなった。温かい。茶色のおりものや出血がなくなった。排卵後の高温期には体温が上昇して37度もあった。
(16回目)排卵から15日目、妊娠検査薬で調べると陽性が出た。電話で連絡があった。自然妊娠でした。ご自分でしていた灸を中止した。
(19回目)4日前から食欲があるが、食後2時間後にはお腹が張り苦しくなる。6週目。つわりである。治療後には、つわりが緩解する。これを続ければ、つわりは緩解すると伝えたが、実家に帰省した。
(20回目)2ヶ月後、安定期にあたる20週目に来院。まだ脈が変化していた状態であったが、実家での出産を希望されましたので治療を終了した。子宮内膜症の治療結果を確認できなかった。
その後、盛夏に赤ちゃんを連れて来院されました。可愛い赤ちゃんでした。喜びが溢れていました。
以上
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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院
香川県高松市木太町1247-11
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