不妊症/卵巣嚢腫・子宮内膜症【治験例16】《自然妊娠》|あん鍼灸院

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不妊症

1. 主訴

不妊症/卵巣嚢腫・子宮内膜症

2.患者様

30歳代後半

3.現病歴と症状

1)高校時代から生理のときには立っていられず、ひどいときにはよつばいになっていたほどの激しい生理痛があった。生理痛は、お腹の子宮付近のズーンとくる激痛で仕事もできないほどだった。これは20代も続いた。その後、卵巣内の子宮内膜症「卵巣チョコレート嚢胞」が見つかり、病院で洗浄後、アルコール固定処理をした。

2)2年後には、さらに卵巣嚢腫があると診断された。種類は皮様嚢腫であった。右側卵巣が5cmに、左側卵巣が7cmの大きさに腫脹していた。病院では腹腔鏡で両卵巣内層の嚢腫部分を摘出する手術を行った。現在、右側卵巣の大きさは3cm少しであるが、左側卵巣は、子宮に癒着して超音波検査で見えず、さらに機能が停止していた。

3)その2年後、地元の病院で人工授精4回を行った。しかし、妊娠はできず、今後、人工授精と体外授精胚移植を行う予定になっている。
そこで、病院での治療と並行して、当院で鍼灸治療をしたいと来院されました。

4.治療結果

(1回目) 脈診と腹診、および問診等から体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。「卵巣チョコレート嚢胞」と「卵巣嚢腫」が症状としてあり、体質は大きく変動していた。両者を手術したけれども、患者様の体質はそのまま、手術前の状態を引き継いでいた。これらをまず、治療しなければ妊娠はできないものと判断した。1回目の治療2日前に5回目の人工授精を行っている。
(3回目)鍼治療は以下、同じ証(治療方針)で行う。自宅での灸治療を加えた。
(4回目)継続治療。患者様に生理があった。しかし、生理痛は全くなかった。5回目の人工授精は妊娠に至らなかった。東洋医学の食養について説明した。
(6回目)病院で再度、6回目の人工授精を実施した。尚、測定した腫瘍マーカーCA19-9(皮様嚢腫という卵巣嚢腫で高い数値が出るが、あくまで参考値である)は11であった。正常範囲内であった。
(8回目)生理があった。6回目の人工授精も妊娠に至らなかった。生理の1、2日目は少し痛みがあった。
(11回目)今周期(2月)も自然排卵があった。前周期の生理から9日目であった。生理時の痛みがなかった。驚いていた。鍼治療を受ける前は、生理の1、2日目は寝込んでいたぐらいだったが、今は1日目が、少し重だるいくらいである。
(17回目)3月の生理では下腹部の生理痛が全くなくなった。症状の原因をあらわす脈の変動もなくなった。良好な結果である。
(19回目)再度、7回目の人工授精を実施した。このときの血液検査では、腫瘍マーカーCA19-9は10で正常範囲内、CA125(卵巣がんの腫瘍マーカーだが、子宮内膜症で高い数値を示すことが多いため、補助診断値として用いられている)は数値を告げられていないが、正常範囲内とのことだった。
(22回目)生理があった。人工授精は今回も妊娠に結びつかなかった。生理痛はやはり、全く無い。
(27回目)今日、排卵した。排卵直後から基礎体温は37度から37.1度に上昇した。
(30回目)排卵から35日目になるが、まだ生理が来ない。これまでにこのようなことはなかった。基礎体温は朝、36.4度、夕方には37度あった。
(31回目)この日、病院で妊娠判定があり陽性であった。胎嚢が2cmに成長していた。”自然妊娠”だった。ドクターは、『これまでなかなか妊娠できなかったのに自然妊娠とは?』とびっくりしていたとのことでした。ご主人も「どうして自然妊娠できたのか、わからない?」と驚いていたとのこと。
(32回目)9週目。母子手帳がもらえた。心臓の鼓動が見えた。つわり中で、寿司がおいしい。
(33回目)10週目。つわりがある。赤ちゃんは3cmになった。
(34回目)11週目、今回で治療を終了した。
この後、お母様が別の病気で当院を訪れた。その際、お礼の言葉を頂いた。ありがたい。

以上

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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院

香川県高松市木太町1247-11
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