1.主訴
耳鳴り・耳閉・反響
2.患者樣
40歳代前半 男性
3.現病歴と症状
1)3~4年前にゴーという耳鳴りと耳閉があった。その1週間後、耳閉とともに低音域の音が聞こえなくなった。高音域は口笛のように響く。そこで、すぐ、病院へ行った。耳閉と診断されて服薬した。しかし、1ヶ月近く経っても症状は改善されなかった。
2)現在、右側に耳鳴りがある。男性の低い声や自分の声が耳で反響する。子供の声はピーと高域の音に聞こえる。両側の耳で耳閉がある。
3)鼓膜が震えているようで、大きい音は響く。
4)土踏まずが歩行中、痛い。
5)花粉症がある。
東洋医学の鍼で治したいと来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。
(4回目)これまでは耳の中で音が鳴っていたが、気がつくと遠くで鳴っている感じに変化していた。耳閉感はある。耳の中が熱く感じることがあったが、少なくなった。
(7回目)めまいがあった。しかし、耳鳴りは以前より小さくなり、この3日間は耳鳴りがなく普通の生活ができた。反響や鼓膜の振動もなくなっている。
(8回目)耳閉感がなくなった。
(9回目)耳鳴りが起こりそうになるが、もう起こらなかった。
(10回目)耳鳴りと耳閉感がなくなった。脈状の変化もなくなった。そこで1ヶ月後の治療とした。
(11回目)治療を1ヶ月間空けたが、症状は起こっていない。脈状は変化がなくなったままで綺麗な脈であった。根本治療ができたと考え、治療を終了した。
患者様には、この他にもいろいろな症状があるが割愛した。患者様は4ヶ月間通院され、早期に完治した治験例です。
以上
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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院
香川県高松市木太町1247-11
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