アトピー性皮膚炎【治験例２】｜あん鍼灸院

１．主訴

アトピー性皮膚炎

６歳　男性

表１．症状と現病歴一覧

病名

症状と現病歴

写真

アトピー性皮膚炎

①目の周り、特に瞼に腫脹と炎症があり、皮膚が乾燥気味で、角質がカサカサして剥離し浮いている。

②頬の皮膚が乾燥し、かつ、炎症の結果としてメラニン色素の沈着がある。

③その他、膝の裏と臀部にアトピー症状がある。

④とびひが全身に出ている。

その他

⑤尿の色がついていないことが多い。日中は尿量が少ない。

⑥汗をあまりかかない。暑くても風呂に入っても汗があまり出ない。

⑦食物に対するアレルギーはない。

⑧アトピー性皮膚炎の症状が出始めて元気がない。

病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。

写真を元にその経過を以下に示します。顔の写真は、患者様の許可を頂き掲載しています。

表２．治療経過

回	写真	治療結果
1		(写真は初診時) ①目の周り、特に瞼に腫脹と炎症があり、皮膚が乾燥気味で、角質がカサカサして剥離し浮いている。 ②頬の皮膚が乾燥し、かつ、炎症の結果としてメラニン色素の沈着がある。小児鍼で治療を行った。１回目の治療日に非常に大きい便（３０センチメートル位）が出た。
６		前回の治療から４日間はかゆみがなかった。しかし、その後はかゆみが出た。さらに、元気が出てきた。とびひが次第に良くなってきた。
１０		目の周りの症状が良くなってきた。瞼の炎症がとれてきた。しかし、膝裏のアトピー症状が治癒と悪化を繰り返した。汗も尿も治療を始めて以来、増えて良好である。とびひは治ってきた。
１４		顔は、ほとんど治癒した。顔の色素沈着が小さく薄くなるとともに、瞼の腫れ、炎症、皮膚の剥離がなくなった。右膝にのみアトピー症状が少し残っている。とびひは治癒した。
16		顔・膝のアトピー症状、顔の色素沈着が消え、アトピー性皮膚炎の症状はほとんどなくなった。治療を終了した。