不妊症/排卵障害・卵管狭窄【治験例15】|あん鍼灸院

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不妊症

1. 主訴

不妊症/排卵障害・卵管狭窄

2.患者様

30歳代後半

3.現病歴と症状

1)3年前、自然妊娠をしたが、7週目で流産した。心音がわかる成長まで至らなかった。
2)翌年の1年間は妊娠ができず、病院で不妊治療を開始した。半年間、治療をした。両側卵管の詰まりがあると診断されている。その後、体外授精を3回行ったが、妊娠することはできなかった。
3)生理周期は24~28日である。基礎体温曲線は正常である。病院では子宮内膜が厚くならないと言われている。
4)10代の頃、激しい生理痛があった。しかし、現在は生理、排卵時の痛みはない。
5)排卵がうまく行われていない
6)眼の充血が以前からある。
病院での不妊治療と並行して、当院で鍼灸治療をしたいと来院されました。

4.治療結果

(1回目)脈診と腹診、および問診、切診等から体と病、および経絡の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。脈診でわかったことは、この患者様は、からだ全体に求心エネルギー(外から中心に働く力、陽のエネルギー)が作用している「体質」に変化していることです。その時期は、かなり以前に遡るものと思われます。器官や臓器には、その中心に向かって求心力(陽の力)が働いているので、それを治療することで、はじめて妊娠ができると判断しました。この患者様の場合、この原因による最大の症状は『排卵障害』『卵管狭窄』です。体外授精胚移殖の場合、これらの治療は無意味と考えてしまいがちですが、「体質」の変動によって多くの機能がうまく働かず、妊娠は難しい。
(2回目)鍼治療は求心エネルギーを緩める治療を行った。また、自宅での灸治療を加えた。
(3回目)継続治療。排卵があった。しかし、排卵し切れていないことが病院の検査で分かった。排卵は、卵胞が遠心エネルギー(中心から外に働く力、陰のエネルギー)によって破裂し卵子が外に飛び出すことです。求心エネルギーが働いている体質の場合、これがなかなかできないのです。
(5回目)病院で採卵することになり、排卵誘発剤を注射しだした。疑いのある子宮内膜症について、病院ではそのまま放置しておくことになった。病院では治療の方法がない。鍼治療は、その原因を治すことによって根治することができる。治療方針は、継続した。
(7回目)継続治療。病院で採卵した。5個授精し胚盤胞で凍結保存した。今回、内膜の厚さは6mmで、服薬していないときの方が8mmと厚かった。今回、移植は中止した。
(10回目)病院では服薬開始。妊娠後の食養を指導した。
(11回目)病院に往き、胚移植の段取りを決めようとしていたが排卵していた。排卵がきちんとできる体質に変わってきた。内膜の厚さは、8.6mm。十分な絨毛組織の厚さと思う。移植は、次回の生理後に実施することになった。
(14回目)病院で体外授精胚移殖をした。内膜の厚さは移植5日前で8.2mm。
(16回目)病院で妊娠判定があり、陽性であった。不安感がなくなっていると患者様が感じている。
(17回目)6週目。胎嚢は2.2cmであった。
(18回目)9週目。出血があった。絨毛内の出血であった。
(19回目)出血が止まった。ようやく脈が良い方に変化した。本来は脈が変わり、体質が正常状態になった後、自然妊娠を目指したり人工授精や体外授精胚移植を行うことで、自然妊娠を含む妊娠結果がすこぶる良くなる。当院はその方針ですが、この治験例では少し後になった。しかし、排卵障害は治癒していたので、体質はほぼ改善され妊娠できたものと考える。卵管狭窄については病院で調べていないので、治癒しているか不明です。しかし、鍼灸での妊娠という治療結果を診る限り、締まった卵管が緩み、卵が通りやすくなっていると推測します。
(21回目)16週目。治療終了。出産予定日は今年9月である。

以上

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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院

香川県高松市木太町1247-11
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