『ヘバーデン結節』【治験例12】|あん鍼灸院

更新日:

 

1.主訴

ヘバーデン結節

2.患者様

60歳代前半 男性

3.現病歴と症状

1)2年前から右4指の第1関節両側に骨が外に向かって成長し、指にボコっと骨棘ができた。痛くはなかった。

2)半年前から左2・4指の第1関節、および右4指の第2関節に骨棘ができ、痛い。指に力を入れて握ると次第に痛くなってくる。また、指で物をつまむと痛み出す。

4.治療結果

回目 治療結果
6 左右4指は初回に比べて、痛みが20~30%に減った。左2指の痛みは残っている。
9 左右4指は、もう痛くない。日常生活で感じていた左2指の痛みは違和感に変わった。
12 ところが、趣味で指を長時間握り続けた結果、左2指が再び痛み始めた。曲げるだけで痛み、腫れている。痛みが逆戻りした。
15 治療を続けた結果、左2指の痛みは少なくなってきた。まだ曲げると痛むことがある。まだ体質が改善していない過程で過度に指を使ったため、痛みが再び起こったと考えられる。
17 左2指に、まだ若干、痛みが残っている。しかし長時間、指を強く握り続けても痛みは増さなかった。
20 左2指も日常生活の中で痛みを感じなくなった。もう、指を強く握り続けても痛みは感じない。
22 趣味や仕事で指を使うことは多いが、痛みなく維持できている。前回から脈の変動がなくなり、「体質改善」ができたと判断した。ヘバーデン結節は「根本治癒」したと考え、治療を終了した。

なお、『ヘバーデン結節』は鍼治療が早い程、骨棘の肥大化や関節の固定化、および脱臼などの症状に進行しないことが分かっています。

即ち、全ての病や症状は症状の進行に対し鍼治療が早い程、この病気の背景にある「原因」を早く取り除くことができます。それによって、その「根本原因」から引き起こされる、”これから起こるであろう病気”も起こらなくなります。早めの根本治療が得策です。

以上

実績/症例から探す

タイトルとURLをコピーしました