1.主訴
顎関節痛/頭痛、食欲不振
2.患者様
20歳代前半 女性
3.症状と現病歴
表1.症状と現病歴一覧
病名 | 症状と現病歴 |
顎関節痛 | 2年前から顎関節痛が起こり食べにくい。口を開けると顎関節が外れそうな感じがする。ガクっという音がして、顎がずれる。しかし、外れたことはない。大きい口を開けにくい。特に、歯をぐっと噛む癖がある。現在、矯正歯科では、就寝前にマウスピースを装着して顎関節痛を治療中だが、良くなっていない。 |
頭痛
食欲不振 |
1年前から、倦怠感と頭痛があり、食欲がなく、元気がでない、肩が凝る等の症状が出てきた。 |
不安感
気分の落ち込み |
自分で運転ができない。気分が落ち込む。心療内科に通院しているが、症状が全く良くならない。ずっと服薬している。 |
4.「顎関節痛」の治療結果
病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。脈が正常になるまで鍼術で体質改善を続けた。その経過を以下に示します。
表2.治療結果
回 | 治療結果 |
4 | 体温が上がってきたような感じがあり、体が楽になってきた。食欲が出てきた。 |
5 | 倦怠感と頭痛、肩凝りがなくなってきた。さらに食欲が出てきた。今日は、患者様一人で、車を運転して来院された。言葉もしっかり話され、体質が改善されてきたことがわかる。 |
8 | 顎関節が痛くて発熱がある。37.5度。風邪ではない。 |
10 | 顎を開閉すると、ガクっと音がして痛い。熱はもうない。 |
11 | 気分が軽い。頭痛はもうない。薬はもう飲んでいない。顎関節の痛みはないが、まだガクっと音がして口を開けにくい。 |
13 | 顎関節がガクガクいわなくなった。また、気分の落ち込みもなくなった。しかし、気力はまだ、回復していない。 |
18 | 体調が良い。顎関節は、口を開けると外れそうな感じがあるが、以前より随分、良い。元気な顔つきになった。少し、ふっくらとした感じを受けた。「新しい就職先の正社員に内定が決定して嬉しい」と患者様。脈状が正常な状態に近づいた。 |
19 | 「口を大きく開けても、痛みも外れそうな感覚もなくなった。日常、困る体調不良はもうない。」と患者様の言葉。脈状の変動が消えていた。治療を終了した。 |
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脈診経絡鍼治療専門
あん鍼灸院
香川県高松市木太町1247-11
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