不妊症【治験例19】|あん鍼灸院

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不妊症

1. 主訴

不妊症/子宮筋腫

2.患者様

30歳代後半

3.現病歴と症状

1)1年前から病院で不妊治療(タイミング法)をしている。6回、試みたが妊娠できない。
2)病院で子宮筋腫の手術を行った。直径約4cmの筋腫が1個、他に約1cmの筋腫が3個、子宮外層にあった。子宮、卵管を圧迫していた大きい筋腫を切除している。他の筋腫は残っている。
3)基礎体温が不安定で、高温期が短い。さらに基礎体温が変動している。
4)左卵巣と子宮が筋腫の手術後に癒着したようだ。左卵巣が子宮後側に癒着して、簡単には外れないと言われている。病院では、開腹によって空気が腹腔内に入った為に癒着が起こったと患者様に説明している。
病院での治療と並行して、当院で不妊の鍼灸治療をしたいと来院されました。

4.治療結果

(1回目)脈診と腹診、および問診等から体、および経絡の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。腹診では肝経の診察部に硬結反応があった。これが取れるように鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。子宮筋腫の治療をも含めている。ただ、短期間での筋腫の縮小は望めないが、筋腫を起こした体質を良くすることはできるだろう。それが不妊の治療に結びつくと考えます。
(2回目)病院では左卵巣と子宮の癒着は、そのままでゆくとの説明があった。当院では、まず基礎体温を正常にすることを当面の目標にすることを患者様と話し合った。患者様は基礎体温を毎日、測定する。
(4回目)左の足裏がつっぱると訴えた。情報の一つにした。鍼治療は以下、同じ証(治療方針)で行う。自宅での灸治療を加えた。
(6回目)高温期中の基礎体温曲線が改善されて安定してきた。病院ではこれまでに卵胞を3回程、検査している。左卵巣からのみ排卵して、右卵巣からは排卵をしていないという。右卵巣は生理が終わると卵が成長してゆくが、1週間程で成長が止まり消失することがわかっている。ところが、左卵巣と子宮は癒着して位置異常を呈している。しかし、左卵管采(卵巣が排出した卵を受け卵管に運ぶ器官)が左卵巣からの排卵を必ずしも受けられないとは言えないと思った。
(9回目)基礎体温曲線は、これまで高温期が3~4日続くのが精一杯だったが、今は10日間程続くようになった。体質が改善されてきたと感じた。
(10回目)1回目の人工授精を病院で実施した。しかし、基礎体温が上がらず、後日、無排卵で卵巣に残存していることがわかった。鍼灸治療からみるとまだ、治療回数が不足している。
(16回目)2回目の人工授精を病院で実施した。このときも左卵巣から排卵があった。左卵巣と子宮が癒着しているため、うまく排卵できているかどうかは分からなかった。
(18回目)生理があった。
(20回目)3回目の人工授精を実施。今回も左卵巣からの排卵だった。
(23回目)妊娠の陽性反応が、市販の検査薬でも病院の尿検査でも出た。基礎体温は36.7度と高いまま保たれていた。施灸は中止した。左卵巣から排卵があり、それを左卵管采がきちんとキャッチし卵を卵管経由で子宮に届けたようだ。
(24回目)7週目。病院の超音波診断で胎児は約1cm。心臓の鼓動が見えた。
(25回目)8週目。つわりで頭痛と吐き気があった。
(26回目)先週から下痢が起こっている。水様便である。ムカムカして食欲がない。
(27回目)12週目。前回の治療後、食欲不振と下痢が止まった。今回にて治療を終了とした。

以上

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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院

香川県高松市木太町1247-11
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