膝関節痛【治験例1】|あん鍼灸院

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1.主訴

膝関節痛

2.患者様

60歳代前半 男性

3.現病歴と症状

1)椅子に座って足を屈曲したり、右膝を正座するように曲げると膝の内側が痛む。さらに膝の裏側とふくらはぎ(腓腹筋)が突っ張る。

2)歩き始めると膝に痛みが出るが、15秒くらい歩き続けると痛みがなくなる。

3)朝、起床時、手指の強張りがある。

整形外科病院では、X線撮影で検査したが、骨に異常がなく原因不明ということだった。治療は湿布薬が処方され、それを貼っている。しかし、効果がない。そこで、鍼灸で治したいと来院されました。

4.治療結果

(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すと言います。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。初回の鍼治療を行う。

(3回目)手指の強張りが消えた。歩き始めに一瞬、痛みが出るが、その後は痛くない。少し良くなっている。
(5回目)膝を曲げれるようになり、気にならない時が増えてきた。座位から立つ時に右膝の内側が痛かった。しかし、痛みの度合いが弱くなってきた。
(7回目)右膝内側の痛みは、中腰で正座が出来るまでに緩解してきた。膝裏側の突っ張り感はなくなった。歩き始めの痛みは無い。前回の治療後から急速に良くなっているという。

(9回目)膝は大腿と下腿の角度が20度くらいまで曲げることができるようになった。

(10回目)大変良くなって痛いところはもう無い。旅行にゆきたいので治療を終了したいと申し出があった。当院は根本治療を目指しています。患者様に、今後、再発が起こらないように今の「体質変化という病因」を確実に無くして根本的に治癒させることが大切ではないかとお話しししました。その治療回数は2~3回で脈状の変動が消え、正常な元の体質に戻るだろうと伝えました。患者様はそれに賛同され、旅行後も治療を続けることになりました。

(11回目)脈状の変動がほぼなくなってきた。
(12回目)旅行から帰ってきた。体調が大変、良好だったとのことでした。脈状の変動が全くなくなっていた。予定通り治療を終了した。もう再発は起こらないと思う。

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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院

香川県高松市木太町1247-11
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