頻尿・残尿感【治験例5】|あん鍼灸院

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1.主訴

頻尿・残尿感

2.患者様

40歳前半 女性

3.現病歴と症状

1)6年前に子宮頸癌の手術をした。その2週間後、尿閉が起こった。その後は「残尿感」に変わった。2)2年前から「頻尿」が起こり、昼夜を問わず尿意がある。現在も「頻尿」「残尿感」が続いている。夜の排尿が2~3回、起こるようになった。尿意で目が覚めることが、だんだん増えてきた。
3)鼠径部に痛みがある。鼠径部のリンパ節を病院で摘出している。
4)膝下が冷え、上半身が熱くなる。冷えのぼせがある。
病院などに1年間、通院したが治らなかった。当院で治療をしたいと来院されました。

4.治療結果

(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。病は「体質改善」して治すとよく言われます。病にはそれを引き起こす「病因」が必ずあり、それを治すことが「体質改善」です。

(4回目)夜間の排尿回数が4回に増えた。日中の排尿回数は13~14回であった。頻尿が激しい。さらに残尿感がある。

(5回目)今回は、夜間の排尿回数が0~1回になった。日中の排尿回数は10~11回であった。さらにトイレに行った後、また行きたいということがなくなった。つまり、残尿感が少なくなった。

(6回目)夜間の排尿が無くなった。日中の排尿回数は約7回であった。残尿感も無くなった。鼠径部の痛みが無くなっている。脈状が正常に戻っていた。

(7回目)脈が平常に戻ったままである。全ての症状はもうない。治療を終了した。患者様は、子宮頸癌の手術で大変な思いをしていたので、その後の2年間に引き起こされた症状がこんなに早く完治したことに不安を抱き、1ヶ月に1度くらいの治療を続けたいという。その方向で行くことにした。

 

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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院

香川県高松市木太町1247-11
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