1.主訴
間質性膀胱炎/頻尿・膀胱痛・尿道痛・耳鳴り
2.患者樣
40歳後半 女性
3.現病歴と症状
1)20歳代に急性膀胱炎が頻発していた。その後、おさまる。
2)7年前に症状が再発した。病院にかかっている。しかし、未だに治っていない。病院では尿に細菌はいないという診断だった。しかし、病院から出される薬は抗生物質であった。それを服用し続けたが、症状が緩解と悪化を繰り返した。今回、細胞診と内視鏡で膀胱を診察し細胞診をしたところ、その組織採取によって膀胱からの出血が止まらなくなり、別の病院を紹介された。次の病院では内視鏡レーザーで患部を照射し焼いた。細胞診の傷が原因だった。その病院では「間質性膀胱炎」と診断した。
3)「血尿」が出ると、尿がゼリー状になって尿が出にくくなる。
4)症状に「頻尿」があり、尿が膀胱に溜まってくると昼夜を問わずジリジリする「膀胱痛」がある。さらに「尿道痛」もある。春になると、例えば5月の連休や6月に発症しやすい。秋の季節の変わり目も次いで多い。つまり、春と秋の気候の変わり目に痛くなる。これらの症状は、生理になると止まる。
5)1ヶ月前から「耳鳴り」がある。朝、起床するとシャーと耳が鳴っていた。外出先では気にならないが、就寝時や静かな所では音が気になる。
6)耳から喉の奥にかけて引っ張られている感じがする。喉の詰まった感じはない。
7)30歳代の時、風邪をひき風邪薬を飲み続けていたら、夜中に動悸、不安感が起こり、さらには不眠になり気力も低下した。病院ではパニック障害と診断され安定剤を服薬していた。その病院では原因不明と診断した。おそらく、分からなかったのだと思う。
7年間、病院で治療をしてきたが治らない。そこで鍼灸で治療をしたいと来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から体と病、および経脈十二経の「陰陽虚実」を診て治療方針を決定。鍼で全身の気の調整を行う治療を開始。よく体質改善と言われますが、病の原因、すなわち「病因」が必ずあります。その病因を治すことが治療の目標です。慢性の膀胱炎で膀胱が求心力(陰の力)によって膀胱の中心に向かう力で固く収縮している。それゆえ、膀胱痛が出る。膀胱が小さくなっているので頻尿となる。耳鳴りは同じ原因から発生している。
(3回目)耳鳴りが三分の一になった。
(7回目)生理前になると膀胱痛が出てきた。排卵時も痛い。排卵から生理前までの高温期に痛い。生理中と生理後(低温期)は痛くない。また、ビールを飲むと翌朝、耳鳴りが悪化する。週1回、ビールを飲む。
(10回目)気分が前回から良い。食欲もある。生理周期がここ1~2年、ずっと24日間だったのが30日に戻った。
(12回目)前回の治療後、耳鳴りの症状が10~15%にかなり低減した。頻尿、膀胱痛、尿道痛もなくなった。耳から喉の奥が引っ張られている感じもない。
(13回目)膀胱痛は依然として、ない。耳鳴りは、夜、静かになっても気にならない。治っている。脈状が良くなり、症状を示す脈状がなくなっている。
(14回目)脈が平常に戻ったままである。全ての症状はもうない。(治療終了)
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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院
香川県高松市木太町1247-11
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