1. 主訴
不妊症
2.患者樣
30歳代後半
3.現病歴と症状
1)5年前から病院で不妊治療をしている。翌年、自然妊娠をしたが流産した。
一つ目の病院ではホルモン治療をした。二つ目の病院でも同様だった。三つ目の病院では、タイミング治療と人工授精を行った。その人工授精で妊娠の陽性反応が出た。しかし、不正出血で子宮外妊娠が疑われるとのことで、県立の病院を紹介された。四つ目の県立の病院で腹腔鏡による診断を受けたところ、子宮外妊娠ではなかった。このときも流産をした。この病院では、
2011年から2012年まで人工授精をさらに3回、体外受精移植を2回行った。しかし、妊娠はできなかった。
2)病院では、多嚢胞性卵巣症候群、および高プロラクチン症と診断されている。自然排卵がある。子宮内膜が薄いという。
3)めまいが、年1回くらい起こる。。
4)生理の前に下痢がある。
病院での不妊治療と併行して、当院で鍼灸治療をしたいと来院されました。
4.治療結果
(1回目)脈診と腹診、および問診等から治療方針を決定。鍼で全身の経絡調整を行い、治療を開始。
(2回目)自宅での灸治療を加えた。
(3回目)昨日、めまいがあり眼を開けられないくらいに周りが回転し気分が悪くなった。しかし、横たわると治まる。夜から朝にかけて起こった。
(5回目)本日の治療の前日、下痢があった。前々日に排卵があったようだ。めまいは治った。
(8回目)基礎体温が安定し、高温期と低温期の差がはっきりしてきた。前回排卵後の帯下が出ていない。しかし、排卵後4~5日間、下痢(水様便)があった。病院には鍼灸治療の開始からまだ行っていない。めまいは起こっていない。
(10回目)生理前、排卵後の下痢がなくなってきた。
(12回目)生理があった。生理前の水様の下痢が全く消えた。
(13回目)病院で体外受精移植をすることになった。服薬開始。
(15回目)病院で検査。子宮内膜が5ミリ程度にしか厚くならず、移植を中止した。そのとき、内膜が白くなっていると言われた。鍼灸の治療方針を少し変えた。治療のこの日、生理が起こった。
(17回目)排卵があった。前回生理から13日目。
現在、薬を飲んでいない。帯下が多かった。子宮あたりが「ジリジリ」するとのこと。これまでの患者様の経験では、内膜が厚くなるときには排卵前に「ジリジリ」していたとのことでした。
(19回目)排卵から20日目、病院検査で妊娠反応が+、胎嚢が8.1mmと確認でき、心臓も大きくなっていると診断された。「自然妊娠した」。患者様は驚いていました。ドクターも「何度も人工授精や体外受精移植をやってきて、さらには最近では体外受精移植のできる段階まで行かなかったのに自然妊娠したとは」と驚いていたそうです。
(20回目)その後、「心音が確認できた」。
(24回目)赤ちゃんが3cmになった。15週まで治療を続けることにした。腰が痛い。立ち上がったときにふらつきがある。お腹が張る。病院で卵巣が腫れていると言われた。腹水をとる治療も行った。
(25回目)お腹の張りはなくなった。卵巣の腫れはなくなったようだ。赤ちゃんは5cmに成長している。
(27回目)治療最終日。脈は良い状態になっている。妊娠5ヶ月を過ぎたら施灸を開始するよう伝えた。これによって、安産灸になるし逆子も防ぐことができる。
なお、当院では元気な赤ちゃんを生むために毎日の食事にも注意して生活をするよう、妊娠期のどの段階でどのようなものを食べたら良いのかを指導しています。
一般的に妊娠確定後、12週~20週目位までの鍼灸治療をお勧めしています。さらに、患者様のご希望があれば20週目以降の安産治療も行っています。あん鍼灸院は妊娠中毒など母体の健康のために、そして安産のために鍼灸治療を行います。
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脈診経絡はり治療専門
あん鍼灸院
香川県高松市木太町1247-11
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