はなっから花木2『タムシバ(ワダスメモリ)』

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はなっから花木

『タムシバ(ワダスメモリ)』

 

変異性に富むタムシバの園芸品種で、直立性の落葉小高木。直径17cmにもなる花は白色で、葉が出る前に咲き、6枚の花被片は平開します。花には芳香があります。樹形は若いうちは円錐形、のちに広冠状となります。葉は互生し、披針形-楕円形で全縁、裏面が白色を帯びます。新葉はブロンズ色を帯び、秋には黄葉します。葉柄基部に枝をとりまくように托葉痕があります。花芽には銀白色の軟毛が密にはえます。和田弘一郎氏がワシントン大学に送った種子から選抜された品種で、従来コブシとタムシバの交雑により生まれたものとされてきましたが、植物学的な再検討の結果、現在はタムシバの園芸品種と位置づけられています(ハナセンセ「花ぺディア」から引用)。
2008年に植栽したが、のちにコブシと分かりタムシバに植え替えた。この木は16年経つが、まだ屋根より少し上くらいで3メートル位の樹高である。ワダスメモリは3メートル位と言われているがどうでしょうか。因みにワダスメモリの名は和田弘一郎氏のワダさんのmemory記憶でしょうか。

花は本当にいい香りがする。つい鼻をくっつけてクンクンと嗅いでしまう。細長い花弁は全開すると垂れ下がる。今年の花数は少ないが、昨年は樹幹を覆い隠すという表現がピッタリだった。木蓮に比べて花の形が違うのでご近所の方からよく名前を聞かれます。タムシバを知っている方はまだ、いません。

原色牧野植物大図鑑(牧野富太郎著)によれば『タムシバ』は次のように書かれている。本州から九州の山地にはえる落葉小高木。まばらに分枝し、灰色で滑らか。葉は互生し長さ10cm位。やや薄く硬く無毛で裏面帯白色。花は早春、葉の出る前に径15cm位の花を1個ずつつけ、日が当たると平開する。花の下に葉はない。がく片3枚は花弁状。和名はカムシバの転訛で葉をかむと甘いので噛柴。砂糖柴も同様。種小名はヤナギ属のような葉の意味。

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