はなっから花木4『ガマズミ(手毬花、オーロラ)』

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はなっから花木

オオチョウジガマズミ(大丁子莢蒾)オーロラ

手毬花(テマリバナ)という名の花木は多い。その中で

伊藤若冲「百花の図」に手毬花がある。これはオオデマリで種類が違う。

「原色牧野植物大図鑑」(牧野富太郎著)にもテマリバナ[ガマズミ属]に記載されている。内容は下記のとおり。

観賞用として庭園に植栽される落葉低木。高さ3m内外。葉は対生し長さ5〜7cm、表面は著しいしわがある。若枝の先に5裂した花冠の装飾花ばかりを球形に開く。一見、アジサイに似ているが、アジサイはがくが花弁状をし実際の花弁は小さいのに対し、テマリバナは花弁が大きくがくは微小で歯状である。雄しべ、雌しべとも退化し結実しない。これはヤブデマリの園芸品。

当ブログの『ガマズミ(オーロラ)』は調べたところ、オオチョウジガマズミ(大丁子莢蒾、学名:ViburnumCarlesii ビブラナムカレーシー)とマクロセファルム(V. macrocephalum)の交配種であることが分かりました。マクロセファルムは中国東部を中心に分布するオオチョウジガマズミの近縁種で、中国ではごく一般的な庭木として普及している。オオチョウジガマズミに比べると成長が早く大輪です。原種のオオチョウジガマズミはレンプクソウ科(スイカズラ科)カマズミ属の落葉低木。オオチョウジガマズミの原産地は日本や朝鮮半島。日本では長崎県対馬にしか自生しない落葉花木。環境省レッドデータでは絶滅危惧種ⅠB類に分類されています。岡山県や香川県小豆島に分布する変種のチョウジガマズミ(Viburnum carlesii var. bitchiuense)とともに、主にヨーロッパで改良が進められてきた。樹形が小ぶりで、4月初めに5~12cmの香りのよい集散花序をつける。チョウジガマズミに比べて、花が大きくて密集している。蕾は紅ピンク色だが、開花すると縁がピンクを帯びた白花になる。花は強い香りがある。和名は香料植物のチョウジ(丁子)の花形、香りに因んでいる。

2003年にオーロラの苗木を植えたので、もう21年になる。枝はYの字のように伸び、若い枝の先端に球状の集散花序をつける。この時期になると、小庭はスイカズラ科特有の香りで虫も人も酔いしれる。特に夜はむせるような甘い濃厚な香りで包まれる。この園芸品種オーロラは果実ができない。近辺ではまだ見たことがない。

以上

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